[ポケモン剣盾 育成論] HBアーマーガア 〜積みもサイクルも思いのまま〜
12/3 追記
耐久方面のダメ計を載せるのを忘れていたので追記しました。申し訳ありません。
①アーマーガアについて
タイプ:鋼/飛行
特性:緊張感/プレッシャー/ミラーアーマー
種族値:98-87-105-53-85-67
今作の初期鳥ポジであるココガラの最終進化系。割と早くから情報が公開されてカッコいいと評判でしたが、性能も一線級でしたね。タイプ、種族値、特性と隙がなく、また技範囲も意外と広いのでパーティに合わせた細かい調整が可能です。HDに厚く振って特殊受け寄りにする型もあるのですが、今回はHBに振った物理受けを紹介します。
②型
特性:ミラーアーマー
性格:腕白
持ち物:HP回復木の実
実数値:205-107-171-×-105-89
努力値:H252-B244-S12
技構成:アイアンヘッド/羽休め/鉄壁/挑発
③解説
努力値は基本ぶっぱ。自分はミラーで上から有利を取りたい人間なので4振りアーマーガアを抜けるよう12振っていますが、気にしない人はHBに252振ってもいいと思います。ダメ計は後述します。
特性、性格はこれで固定。ミラーアーマーは相手の技による能力ダウンを跳ね返すという効果を持っているのですが、ダイマックス技の追加効果を跳ね返せるのがとても強力です。特にダイホロウのBダウンを跳ね返せるのが大きく、ミミッキュに強い理由の一端もそこにあります。ただキリキザンなどの特性:負けん気持ちには要注意。擬似的な剣の舞として使われる可能性があります。
そして持ち物。自分が主に持たせているフィラの実は、HPが4分の1以下になると使用し3分の1回復するという効果なのですが、なまじ耐久があるのでギリギリ発動しないことも多いです。それが不安な方はオボンの実を持たせるといいでしょう。後述しますが、特にバンギラスに強く出れるようになります。
技構成についてですが、確定枠はアイアンヘッドと羽休め、鉄壁。物理受けということでミミッキュを突破する事に重きを置いているので、剣の舞に追いつけないビルドアップは今回候補に入れませんでした。ラスト1枠の挑発は鋼への打点となり火力も出るポディプレスやサイクル重視の蜻蛉返りと選択になるのですが、これらについては下で個別に解説します。
まず挑発についてですが、採用理由にはアーマーガアの特徴が関わってきます。アーマーガアの他に環境に多い物理受けといえばナットレイやサニーゴ、ドヒドイデ、ヌオー、トリトドン辺りがいますが、彼らとの大きな差別点が素早さです。67族と、耐久ポケモンにしては中々高いのです(勿論鳥ポケモンの中では低速ですが)。これにより、相手の受けポケモンに対して上から挑発を入れることができます。上記の受けポケモン達は基本的に攻撃技は1つなので、相手の交換を誘ったり、機能停止したポケモンを裏のエースで積みの起点にしたりと、さまざまな立ち回りが出来ます。最近増えてきた壁貼りオーロンゲに対しても上手くタイミングを合わせることで強く立ち回れるのでお勧めです。
ポディプレスは、8世代から登場した格闘タイプの物理攻撃技です。威力は80と可もなく不可もないレベルなのですが、注目すべきはその威力計算の仕方。攻撃ではなく防御の数値を参照するので、HBに振り切った物理受けでも火力が出ると話題になってもいます。ナットレイのサブウェポン候補にも入っていますが、勿論アーマーガアとの相性も抜群。ただ不一致なので、鉄壁を積んでいないと思ったほどの火力は出ません。例として、ポディプレスを撃ちたい相手へのダメージをいくつか載せておきます。
耐久無振りドリュウズ 70.2〜83.2% 確定2発
H振りバンギラス 77.2〜92.7% 確定2発
HB特化ナットレイ 28.7〜34.2% ほぼ確定4発
うーん、悲しい。耐久無振りバンギラスでも91.4〜109.7%の中乱数1発なので、決して過信してはいけません。ただ鉄壁を積むと、これが激変します。先ほどと同じ敵へのダメージを載せておきます。
耐久無振りドリュウズ 139.4〜164.3% 確定1発
H振りバンギラス 152.6~181.6% 確定1発
HB特化ナットレイ 56.3〜67.4% 確定2発
一回積んだだけでこのパワーです。ドリュウズはつのドリル以外に有効打がなく、バンギラスの炎技も割と余裕を持って耐える (A特化のダイバーン(炎のパンチ)が57.5〜68.2%、晴れ下B↑2へのダイバーンが43.9~52.6%なのでオボンの実込みで確定耐え) ので、鉄壁の起点としては充分。つのドリルが怖い方はダイマックスすると安心ですが、ダイナックルの恩恵は無いに等しいのでその場合はダイスチルを鉄壁がわりに使いましょう。
蜻蛉返りについてですが、環境に多い蜻蛉返り持ち、ボルトチェンジ持ちは殆どがアーマーガアより速いです。そのため、相手が蜻蛉返りやボルトチェンジを撃ってきてもその下から蜻蛉返りで有利対面を作っていけます。ただボルトチェンジは抜群なので注意。例えば控え目眼鏡ロトムのボルトチェンジが94.6〜112.1%の乱数1発なので、ロトム対面で蜻蛉返りはお勧めしません。
④よくある対面と立ち回り
後投げからでも対面できるポケモンはミミッキュ、ドリュウズ辺り。ドラパルトも物理特化なら大丈夫ですが、大文字持ちが増えているので要注意です。ギャラドスやパルシェンは対面からなら受け切れますが、後投げは相手の行動をよく読んでやらないと押し負けるので気を付けましょう。
立ち回りは実にシンプルです。鉄壁と羽休めで相手を詰ませる。ミミッキュなどの積み技を持っていそうな相手には挑発を打ちましょう。等倍相手なら最初に鉄壁から入ってもきのみ込みで基本2耐えするので、ビビらずに鉄壁を積むのが大切です。耐久ポケモンが出てきた場合は挑発を入れてすぐ引くのが無難です。勿論向こうから突破する手段も少ないのですが、水タイプ陣からは熱湯の火傷、サニーゴに対しては呪われボディでアイアンヘッドを封じられたりと、こちらから突破する手段はそれ以上に少ないです。
対面させたいポケモンからのダメ計をいくつか載せておきます
・ミミッキュ(陽気A252、命の珠)
A↑2シャドークロー 42.4〜50.2%
B↑2でのA↑4シャドークロー 32.1〜38.0%
B↑6でのA↑6シャドークロー 20.9〜25.3%
圧倒的硬さ。ただシャドークローは急所に当たりやすいので油断は禁物です。急所に当たった場合防御ランク上昇は無視されるので、試行回数を稼がれる前にアイアンヘッドで倒しましょう。耐久無振りミミッキュに対してアイアンヘッドは75.3〜89.2%なので、皮ダメと珠ダメ二回込みで確定で倒せます。
ドリュウズは絶望的なダメージしか入らないのでダメ計は載せません。つのドリルは気合で避けるか、ダイマックス権が余っていればダイマックスしましょう。
・ドラパルト(陽気A252、命の珠)
ダイホロウ 47.8〜55.6%
B↑2でのダイホロウ 23.4〜28.7%
安定の硬さ。C無振りであれば珠ダイバーンも1発耐えます(77.5〜91.2%)。ただ耐えたところで2発目は受からないので、上手いこと相手のダイマックスを枯らしたりして対処しましょう。
・ギャラドス(陽気A252)
ダイストリーム 37.0〜44.3%
B↑2での雨ダイストリーム 28.2〜33.6%
ギャラドスは意外と火力が無いので、自信過剰が一回発動していてもオボンの実込みで受けれたりします。
A↑1ダイストリーム 55.6〜65.8%
B↑2での雨ダイストリーム 42.4〜50.2%
一回鉄壁積んでダイマックス切れるまで羽休め連打。簡単ですね。
A↑2氷柱針 65.8〜80.4%
B↑2でのA↑2氷柱針 36.5〜43.9%
相手の行動次第では殻を破るに合わせて後投げできますが、基本的には対面からでないと勝てません。気を付けましょう。
⑤最後に
まずはここまで読んでくださりありがとうございました。アーマーガアは見た目も含め大好きなポケモンなので、この記事をきっかけに使う人が少しでも増えれば嬉しいです。
毎度毎度文字ばかりで見辛いかと思いますが、是非今後も読んでくださると幸いです。
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